※本記事は、アグリジャーナル掲載(2025年7月22日)
「イチゴ栽培を効率化!『夏のしずく』『恋みのり』に見る最新省力化手法」
(https://agrijournal.jp/production/83207/)の内容を参考に、Grean Loop編集部が再構成・解説したものです。
投資なしでもできる!イチゴ栽培の最新省力化とは?
2025年2月に開催された「いちごの輸出拡大を図るための大規模安定生産技術の開発 公開シンポジウム」では、注目の2品種『夏のしずく』『恋みのり』を用いた省力化技術が紹介されました。この記事では、初期投資を抑えながらも実行可能な省力化実例を解説します。
夏秋イチゴ『夏のしずく』の疎植栽培で作業効率アップ
四季成り品種で夏〜秋の端境期に収穫できる『夏のしずく』は、寒冷地・高冷地での栽培に適しています。
注目ポイント:
株間を広げる「疎植」により、苗数を削減しつつ単収を維持
高単価が見込まれる9~11月の収量が向上
摘葉やランナー摘除などの作業時間を大幅に短縮
例:20cm→30cmの株間にした場合でも面積あたりの収量に差はなく、株あたりの収量が増加。
効果まとめ
苗代・人件費削減
秋収量アップ
年間作業時間の大幅短縮
冬春イチゴ『恋みのり』は潅水の見直しが鍵!
九州沖縄農業研究センターと長崎県が共同で開発した『恋みのり』は、収穫・パック詰め作業がラクで、果実硬度も高く輸送にも強い品種。
課題と改善:
課題:がく枯れ果の多発→選別作業が増える・出荷等級が下がる
原因:過剰潅水による土壌含水率の上昇
対策:潅水量を目安に近づけるだけで、がく枯れ果が半減(33.7%→16.5%)
効果まとめ
潅水適正化で収量安定
選果作業の手間を30%削減
高品質な果実を維持しやすい
編集部コメント|省力化のヒントは「やり方の見直し」
大規模な設備投資をせずとも、品種の特性に合わせた「疎植」や「潅水量調整」といった工夫で、作業負担を減らしながら収益性を高めることが可能です。『夏のしずく』『恋みのり』の事例は、全国のいちご農家にとってヒントになるはずです。
今後も、実践的で再現性の高い栽培ノウハウをお届けしていきます。
引用元:アグリジャーナル(2025年7月22日掲載)
https://agrijournal.jp/production/83207/
※本記事は公的資料や報道内容など、信頼できる情報をもとに構成されていますが、記載内容に誤りやご意見がございましたら、お手数ですが下記よりご連絡ください。
また、記事内容に関するご質問・情報提供・削除依頼なども、お問い合わせフォームにて受け付けております。
関係者様・メディア関係者の方も、お気軽にご連絡ください。
Grean Loop編集部|お問い合わせフォームはこちら
コメント