※本記事は、全国農業会議所「全国農業新聞」(2026年1月23日掲載)
「課題整理し解決に向けた活動展開 奈良 生駒市農業委員会」
(https://www.nca.or.jp/shinbun/agricultural-committee/13172/)を参考に、**Grean Loop編集部**が再構成・解説したものです。
課題を“見える化”し、次の一手へ
奈良県の**生駒市で、地域農業の再生と発展に向けた動きが加速しています。生駒市農業委員会(中井啓二会長)は、制度改革と支援強化を求める「農地等利用最適化推進施策に関する意見書」を小紫雅史市長に提出。さらに、県外人材の呼び込みを狙った「農のマッチングフェア」**への継続出展で、新規就農の裾野拡大に取り組んでいます。
集落の声を束ね、政策提言へ
生駒市が抱えるのは、担い手不足、農道未整備、獣害被害など複合的な課題。2025年4月、地域計画に関わる集落座談会で寄せられた声を起点に、農業委員会定例会での提案を経て、現場目線の要望が一本の意見書にまとめられました。
意見書では、
農道・水路のインフラ整備
有害鳥獣対策の補助拡充
新規就農者の技術習得・定着支援の強化
などを柱に、小規模農家が安定して営農できる環境整備と、農家の経済的地位向上につながる予算措置を求めています。中井会長は「意見が政策に反映され、地域の活性化につながってほしい」と期待を寄せます。
“出会い”を創る現場型アプローチ
農業委員会は、奈良県農業法人協会主催の**「農のマッチングフェア」に毎年参加。県外会場にも出展し、農地あっせんから就農までの流れ**を丁寧に説明しています。農園見学会などのイベント周知も行い、「来てもらう」機会づくりを重視。
また市農林課と連携し、50歳未満の新規就農者に上限50万円の設備資金補助など、市独自の支援策をPR。具体的な支援像を示すことで、就農検討のハードルを下げています。
現場の課題を整理し、提言×マッチングの両輪で動く生駒市農業委員会。制度提言で“土台”を整え、人材獲得で“未来”をつくる——地域農業の持続性を高める実践が進んでいます。
Grean Loop編集部コメント
課題整理から政策提言、そして人材マッチングまでを一気通貫で回している点が秀逸です。特に、具体的な補助内容や就農までの導線を“見える化”していることは、自治体施策の実装力を高める好例といえます。今後は、新規就農者の定着状況や営農がどの程度継続されているかといった成果がより分かる形で示されていけば、他地域にも展開可能なモデルとしての評価はさらに高まるでしょう。
出典:全国農業会議所「全国農業新聞」
https://www.nca.or.jp/shinbun/agricultural-committee/13172/
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