※本記事は、日本農業新聞(JACOM、2026年1月20日掲載)
「静岡市・久能山『石垣いちご』1月中旬からいちご狩りが本格開始」
(https://www.jacom.or.jp/nousei/news/2026/01/260120-86947.php)を参考に、Grean Loop編集部が再構成・解説したものです。
いちご栽培発祥の地として知られる**静岡市・久能山地区**。この地を走る「久能街道・いちご海岸通り」では、2026年1月中旬から名物「石垣いちご」のいちご狩りが本格的にスタートしました。
約130年にわたり受け継がれてきた伝統農法と、駿河湾を望む温暖な自然環境が生み出す、久能山ならではの冬いちごが楽しめる季節です。
石垣の輻射熱を活かす、環境にやさしい栽培方法
「石垣いちご」は、斜面に積み上げた石垣の隙間に苗を植えて育てる独自の栽培方法が特徴です。
日中に太陽光で温められた石垣は熱を蓄え、夜間も保温効果を発揮。灯油などの燃料を使った暖房に頼らず、自然の力だけでいちごを育てることができます。
久能地区は**駿河湾**に面し、海からの反射光と温暖な気候に恵まれた土地。水はけの良い石垣栽培により、甘みとうまみが凝縮された果実に育つのも大きな魅力です。
20軒以上の農園が並ぶ「いちご海岸通り」
駿河湾沿いに農園が連なる「久能街道・いちご海岸通り」では、20軒以上のいちご農園が5月上旬頃までいちご狩りを実施。
農園によってはカフェが併設され、採れたていちごを使ったパフェやジェラートなど、スイーツも楽しめます。いちご狩りとグルメを同時に満喫できる、冬から春にかけての人気観光スポットです。
静岡市内で楽しむ「静岡いちごフェア2026」
いちごシーズンを盛り上げるイベントとして、「静岡いちごフェア2026」も開催。
1月31日から3月31日まで、**エスパルスドリームプラザ**館内で、いちごを使った限定スイーツやドリンク、寿司など多彩なグルメが登場します。いちご関連商品も揃い、観光客だけでなく地元客にも嬉しい企画です。
明治時代から続く「持続可能な農業」の原点
石垣いちごの起源は、明治29(1896)年にさかのぼります。
**久能山東照宮**の宮司が譲り受けた苗を、川島常吉氏が石垣に植えたところ、冬でも実をつけたことが始まりとされています。
当時はビニールハウスもなく、石と太陽の熱を活かした自然農法は、結果として現在でいう「省エネルギー型農業」。
化石燃料に頼らず、地域の気候を最大限に活かすこの手法は、明治時代から続く“持続可能な農業モデル”といえるでしょう。
Grean Loop編集部コメント
石垣いちごは、単なる観光いちご狩りではなく、日本の農業が本来持っていた「自然と共生する知恵」を今に伝える存在です。
エネルギー価格の高騰や脱炭素が課題となる中、久能山の石垣いちごは、地域資源を活かした持続可能な農業のヒントを与えてくれます。観光と農業、環境配慮を同時に成立させてきたこのモデルは、これからの農業にも大きな示唆を与えるでしょう。
出典
日本農業新聞(JACOM)
https://www.jacom.or.jp/nousei/news/2026/01/260120-86947.php
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