農業ニュース

持続可能な農業で実現する高品質イチゴが初出荷

※本記事は、PR TIMES(2025年11月26日掲載)
「持続可能な農業で実現する高品質イチゴが初出荷 記録的な猛暑を乗り越え“かおりの”など3品種を総量約160トンへ向け出荷開始」
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000071.000043117.html)
を参考に、Grean Loop編集部が再構成・解説したものです。

記録的猛暑でも高品質をキープ。“かおりの”を含む3品種を全国へ出荷開始

全国規模でコールドチェーンを展開する青果総合流通企業・株式会社ファーマインドのグループ会社「ファーマ村いちご農園」(茨城県稲敷市)が、2025年4月の大規模農園開園後、初となるイチゴの収穫・出荷を開始しました。

今年は記録的な猛暑の中、スマート農業技術を活かして総量約160トンに向けて高品質イチゴを安定生産。クリスマスや年末年始に高まる需要へ向け、全国の食卓に新鮮ないちごを届ける第一歩となりました。

出荷される商品と品種

PR TIMESより引用

今回出荷されるのは、2商品・3品種

●『いちみつ』

ジャパンフードセレクション(2025年4月)グランプリ受賞。

  • ロイヤルクイーン
     濃厚な甘みと深紅の外観が特徴。高級贈答用として人気の品種。

  • みくのか
     香りが良く酸味が控えめ。甘さが際立つ新注目品種。

●『いちのか』

  • かおりの
     強い甘さと穏やかな酸味、確かな食感と香りが魅力の品種。

持続可能な農業モデルを実現する4つの取り組み

1. スマート施設による生産性向上

上下に動くリフティングベンチで栽植株数は最大2倍に。
温度・遮光カーテン・保温・暖房をクラウドで一元管理し、安定した品質を実現。

2. 太陽光集熱パネルによる省エネ栽培

太陽熱で温水を作り、夜間は根元だけを温める局所暖房方式
灌水は日射量に応じて自動化し、排液は殺菌・再利用。
水・肥料の使用量を削減する循環型農業を強化。

3. コールドチェーンによる鮮度保持とフードロス削減

収穫後すぐに予冷 → 冷蔵輸送 → 低温保管・仕分け。
鮮度を保ったまま全国へ届けるファーマインドの強みが活きる流通体制。

4. 若手が活躍できる持続可能な労働環境

農業従事者の平均年齢が69.2歳の中、同農園は平均年齢28.2歳
データドリブンな栽培管理で、農業を“未来ある職業”として再構築。

生産者コメント

「記録的猛暑で育苗は大変でしたが、データを活かした栽培管理で乗り越えられました。初出荷を迎え、消費者のもとに届けられることを嬉しく思います。」
— ファーマ村いちご農園 代表取締役 川島 浩司氏

まとめ

ファーマ村いちご農園が取り組む“持続可能な農業 × スマート農業 × コールドチェーン”の三位一体モデルは、
気候変動下でも高品質な国産果実を安定供給する新しい農業の形といえます。

若手の活躍、循環型栽培、省エネ設備、冷蔵物流の強化など、
“農業の未来”を見据えた体系的な取り組みは全国の産地にも広がる可能性があり、
いちごの品質だけでなく、持続可能な農業モデルとしても注目が高まっています。

Grean Loop編集部コメント

スマート農業と循環型エネルギーを組み合わせることで、猛暑という逆境を乗り越え、高品質いちごの安定生産を実現した点は非常に示唆的です。
若手が活躍しやすい労働環境の整備と、コールドチェーンによる持続的な供給体制は、農業の新しいスタンダードになる可能性があります。
特に「いちみつ」の2品種はギフト需要にも対応でき、地域経済の強化にもつながる取り組みとして注目です。

出典
PR TIMES「持続可能な農業で実現する高品質イチゴが初出荷」(2025年11月26日掲載)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000071.000043117.html

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