農業ニュース

〈カブトエビと育むやぶきのお米〉がつなぐ未来


※本記事は、PR TIMES(2025年10月3日掲載)
「〈カブトエビと育むやぶきのお米〉がつなぐ未来。環境に優しいカブトエビ農法で育てたオリジナル米」
(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000005.000169374.html)を参考に、
Grean Loop編集部が再構成・解説したものです。

福島県矢吹町発、“田んぼの草取り虫”が教えてくれる持続可能な農法

福島県矢吹町では、2億年前から姿を変えず生き続ける「カブトエビ」を活用した環境にやさしい米づくりが行われています。
この取り組みは、東京農業大学との連携のもと2007年から始まった「田んぼの学校」プロジェクトを通じて地域全体に広がり、今では小学生や大学生、地域の農家が一体となって実践する“地域協働型農業”の象徴となっています。

カブトエビが育む「やぶきのお米」

「カブトエビと育むやぶきのお米」は、カブトエビが生息できる清らかな水田環境で栽培された、矢吹町オリジナルのお米です。
2025年10月15日には、毎年恒例の「田んぼの学校」開会式で新米のお披露目会が行われます。

カブトエビは雑草の新芽を食べ、泥をかき混ぜて光合成を阻害する“天然の除草役”。
農薬に弱いため、結果的に農薬の使用を抑えた環境負荷の少ない栽培が実現します。

その生態から「田んぼの草取り虫」とも呼ばれ、カブトエビが住む田んぼは“環境にやさしい農法の証”とされています。

カブトエビ農法の3つのポイント

  • 強い生命力を持つ卵
     乾燥にも耐え、翌年の田植え時期に再び孵化。自然の循環を活かした持続的な生態系を形成します。

  • 農薬を使わない証明
     カブトエビは農薬に弱いため、自然に生息できる田んぼこそ、化学肥料に頼らない証拠。

  • 雑草抑制と土壌改良
     泥をかき混ぜることで雑草を防ぎ、稲の根に酸素を送り込む役割も果たします。

「田んぼの学校」―学びと地域の架け橋

このプロジェクトでは、矢吹町内3校の小学5年生約100人が毎年田植えや稲刈りを体験。
東京農業大学やヤマザキ動物看護大学、JA東西しらかわ農青連などが協力し、農業を通じて環境保全と地域教育を両立しています。

校長にはタレントの大桃美代子さん、特別講師にはヤマザキ動物看護大学の長島孝行教授が就任。
地域ぐるみの活動として、子どもたちに“いのちを育む農業”の大切さを伝え続けています。

姉妹都市・三鷹との交流も継続

矢吹町は東京都三鷹市と1964年から姉妹都市として交流を続けており、
2025年も「三鷹の森フェスティバル」に出展。
「カブトエビと育むやぶきのお米」をはじめ、町の農産物や加工品が販売される予定です。

お米に関するお問い合わせ先

矢吹町役場 商工観光課

電話:0248-42-2119

Grean Loop編集部コメント

「カブトエビ農法」は、生き物の力を借りた“共生型農業”の好例です。
自然を敵とせず、仲間として活かすこの取り組みは、
次世代に向けた“持続可能な農村教育モデル”としても注目に値します。
小さな田んぼから始まる環境再生の物語が、全国に広がることを期待したいですね。

出典元:
PR TIMES(2025年10月3日掲載)
「〈カブトエビと育むやぶきのお米〉がつなぐ未来。環境に優しいカブトエビ農法で育てたオリジナル米」
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000005.000169374.html

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