農業ニュース

サウジ農業に日本の先端技術を実装へ

※本記事は、日本農業新聞(JACOM、2026年1月26日掲載)
「サウジアラビア農業分野に日本の先端技術導入へ NADECと覚書を締結 UMI」
https://www.jacom.or.jp/shizai/news/2026/01/260126-87081.php)を参考に、Grean Loop編集部が再構成・解説したものです。

UMI×NADEC覚書締結、砂漠農業×素材・化学で新モデル

素材・化学産業に特化したベンチャーキャピタルの**ユニバーサル マテリアルズ インキュベーター(UMI)は、サウジアラビアのNADEC(国立農業開発会社)**と、同国農業分野への日本の先端技術導入に向けた覚書(MoU)を締結した。署名式は1月11日、サウジアラビアで開催された日・サウジ閣僚投資フォーラム内で行われ、両国の政府要人も立ち会った。

技術探索とDD支援で「研究室発」を産業へ

本覚書のもと、両社は日本の素材・化学を中心とする先端技術の技術探索およびデューデリジェンス(DD)支援を共同で実施。日本が蓄積してきた研究成果を、サウジアラビアおよびMENA(中東・北アフリカ)地域の実装環境に適合させ、研究室レベルの技術をグローバル産業へ展開することを狙う。

日・サウジ・ビジョン2030のモデルケース

本取り組みは、日・サウジ・ビジョン2030の具体的なモデルケースとして位置づけられる。従来の輸入依存型から、日本の知的財産(IP)とサウジアラビアの資源・市場を組み合わせた新たな産業構造への転換を目指す。

砂漠条件に適応、循環型製造へ

サウジアラビア特有の高温・乾燥・土壌条件に対応するため、現地での試験を段階的に実施。さらに、オリーブ搾油後に生じる皮など、GCC(湾岸協力会議)地域特有の有機副産物を原料とする現地製造施設の構想も進行中だ。これにより、サーキュラーエコノミーの構築と、地域資源を活かした付加価値創出を同時に実現する。

エコシステム形成も視野

UMIはサウジアラビアのインキュベーション/アクセラレーターである**Forming Futureとも連携。スタートアップの育成から事業化までを見据えたエコシステム構築**を通じ、技術の社会実装を加速させる。

Grean Loop編集部コメント

日本の素材・化学技術を、砂漠農業という最難関の実装環境で磨き上げる意欲的な試み。単なる技術輸出に留まらず、現地資源×日本IPで循環型製造まで踏み込む点は、今後の海外展開モデルとして示唆に富む。農業分野における「研究開発—実装—産業化」を一気通貫で描けるかが、次の焦点だ。

出典
日本農業新聞(JACOM)
https://www.jacom.or.jp/shizai/news/2026/01/260126-87081.php

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