農業ニュース

GI取得「しりうちにら北の華」など3産品が新規登録

※本記事は、日本農業新聞(JACOM、2025年11月18日掲載)
『GI取得「しりうちにら北の華」など3産品が登録 農水省』
(https://www.jacom.or.jp/nousei/news/2025/11/251118-85761.php)
を参考に、Grean Loop編集部が再構成・解説したものです。

農林水産省は11月17日、地理的表示(GI)として
「しりうちにら北の華」(北海道)
「宍道湖産ヤマトシジミ・宍道湖しじみ」(島根県)
「沖縄黒糖」(沖縄県)
の3産品を新たに登録したと発表しました。

今回の追加により、国内のGI登録産品数は 164品目 へと拡大。
地域の風土や伝統製法を守るための知的財産として、全国各地の産品が引き続き評価されています。

GI(地理的表示)制度とは

GI(Geographical Indication)は、
その地域特有の気候・風土・伝統技術によって育まれた品質や社会的評価を持つ産品を、
「地域ブランド」として保護する国の制度

生産者団体が規格を守ることで品質を維持し、
消費者は安心して本物を選べる仕組みとして注目されています。

今回新たに登録された3産品

農業協同組合新聞より引用

■ しりうちにら北の華(北海道)

  • 生産者団体:知内町ニラ生産組合

  • 生産地:北海道知内町

青森県との県境に位置する知内町は、冷涼な気候と肥沃な土壌によるニラ栽培の名産地。
「北の華」は、太くしっかりとした葉肉と香り高さが特徴です。

■ 宍道湖産ヤマトシジミ・宍道湖しじみ(島根県)

  • 生産者団体:宍道湖漁業協同組合

  • 生産地:島根県松江市周辺

日本最大級の汽水湖で育つヤマトシジミは、旨味が強く粒が大きいことで知られます。
宍道湖しじみは全国的な評価も高く、料理店からの指名買いも多い名産品です。

■ 沖縄黒糖(沖縄県)

  • 生産者団体:沖縄県黒砂糖協同組合

  • 生産地:沖縄県各地

さとうきびを100%使用し、伝統的な直火釜で炊き上げる本格黒糖。
コク深さ、ミネラルの豊富さ、個性豊かな島ごとの風味が特徴です。

Grean Loop編集部コメント

地域ブランドを保護するGIは、地方農林水産物の価値向上にとって重要な制度です。
今回の3産品はどれも「地域の気候・伝統・生産者の技術」によって支えられた名品ばかり。

特に、しじみや黒糖のような加工・水産物まで多様に登録が進むことで、
“地域の食文化そのもの” を守るムーブメントが着実に広がっていると言えます。

フードツーリズムやEC市場においても、GIロゴの信頼性は大きな強みになるため、
今後の販路拡大にも期待が集まります。

出典
日本農業新聞(JACOM)
『GI取得「しりうちにら北の華」など3産品が登録 農水省』
(2025年11月18日掲載)
https://www.jacom.or.jp/nousei/news/2025/11/251118-85761.php

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