※本記事は、日本農業新聞(JACOM、2025年11月4日掲載)
「第1回『食と農をつなぐアワード』受賞者決定 農水省」
(https://www.jacom.or.jp/nousei/news/2025/11/251104-85476.php)を参考に、Grean Loop編集部が再構成・解説したものです。
―― 生産から消費まで、“つながる食料システム”を評価
農林水産省は、国民運動「ニッポンフードシフト」の一環として、「食と農をつなぐアワード」の初回受賞者を発表しました。
この表彰は、食料・農業・農村基本法および新たな基本計画に基づき、生産者から消費者までをつなぐ優良な取組を行う企業・団体・個人を顕彰するものです。
受賞概要
食料の安定供給部門
農林水産大臣賞:株式会社ちーの
耕作放棄地を再生し、AI・ドローンを活用した精密施肥で水稲生産を拡大。環境と生産の両立を実現。大臣官房長賞:一般社団法人Tannbo・株式会社岩手銀行
地域関係者を巻き込み、農地集約をデジタルで推進するアプリを開発。輸出・国際局長賞:有限会社エール
地元オクラを使った機能性食品を開発し、海外市場へ展開。
食品アクセスの確保部門
農林水産大臣賞:認定NPO法人セカンドハーベスト・ジャパン
持続可能なフードバンク運営モデルを策定し、全国的な食支援をリード。大臣官房長賞:株式会社とくし丸
移動販売車で地域を巡回し、高齢者見守りと地域交流にも貢献。消費・安全局長賞:成田賢一氏
個人で移動スーパーとフードバンクを両立し、地域の食支援に尽力。
持続的食料システムの確立部門
農林水産大臣賞:株式会社グローバルフィッシュ
水産物を一定価格で買い支え、鮮度保持技術で需給安定を実現。大臣官房長賞:株式会社平出章商店/株式会社舞台ファーム
未利用農産物を加工資源化し食料連携を強化、AI植物工場による脱炭素化・廃棄削減も評価。
スマート農業技術等の開発・普及部門
農林水産大臣賞:AGRIST株式会社
ピーマン収穫ロボットで現場課題を解決、スマート農業の全国展開に貢献。大臣官房技術総括審議官賞:株式会社セラク/株式会社タベテク
データ農業を支援する「みどりクラウド」や、プラズマ技術による鮮度保持など革新的技術を評価。
Grean Loop編集部コメント
今回のアワードは、“生産・加工・流通・消費をつなぐ”ことが未来の食料システムの鍵であることを示す象徴的な表彰でした。
特に、スマート農業やフードバンク、未利用資源の活用など、地域社会とテクノロジーの融合が進む中、これらの実践事例が全国へ広がることが期待されます。
出典
日本農業新聞(JACOM、2025年11月4日掲載)
「第1回『食と農をつなぐアワード』受賞者決定 農水省」
https://www.jacom.or.jp/nousei/news/2025/11/251104-85476.php
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