※本記事は、PR TIMES(2025年8月21日掲載)
「一つも捨てない農業」で未来を変える~規格外とうもろこしを“ゼロ廃棄”で活かす6次化プロジェクト~
(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000007.000148152.html)を参考に、Grean Loop編集部が再構成・解説したものです。
「一つも捨てない農業」で未来を変える
~規格外とうもろこしを“ゼロ廃棄”で活かす6次化プロジェクト~
千葉県銚子市を拠点に活動する 株式会社くるくるやっほー(代表取締役:坂尾英彦)は、規格外とうもろこしを余すことなく活用する“ゼロ廃棄”の6次化プロジェクトに挑戦しています。気候変動や資材高騰で厳しさを増す農業の中で、「すべての作物を活かす」という理念を掲げ、循環型の農業モデルを提示しています。
規格外とうもろこしが増える現実
同社が栽培するブランドとうもろこし「アフロコーン™」は、潮風と寒暖差に育まれた強い甘みが特徴です。
しかし、猛暑や豪雨といった異常気象により、粒の不揃いや実入りの不均一さが目立ち、出荷基準に満たない規格外品が急増。従来なら廃棄されるものを、6次化によって“すべて活かす”取り組みに舵を切りました。
さらに、農薬や肥料の価格高騰も重なり、生産原価は上昇。販売価格を安易に引き上げられない状況のなかで、「大量生産・大量出荷型」ではなく「小さくても意味のある循環型モデル」が求められています。
加工で生まれる新たな価値
規格外のとうもろこしを活かした商品例は以下の通りです。
冷凍とうもろこし:収穫直後にカット・冷凍し、鮮度と甘みを閉じ込めた商品。
カリッとアフロコーン:規格外粒を油で揚げたスナック。
とうもろこし蒸留酒:自社圃場のとうもろこしを使用し、2〜3年蒸留。
とうもろこしジェラート:甘さと香ばしさを活かした濃厚なジェラート。
加工によって長期保存が可能になり、生鮮品では避けられない“鮮度落ちによるロス”を大幅に削減。蒸留酒やアイスは賞味期限表示義務がなく、長期的な価値を生み出す点も特徴です。
「捨てない農業」への思い
代表の坂尾英彦氏はこう語ります。
「天候は選べない。けれど、育てた作物には、すべて命がある」
規格外品にも育つまでの時間とエネルギーが宿っており、その価値を社会へ届けることが使命。加工品を通じて消費者が生産者や畑に関心を持ち、農業体験に訪れる“循環の広がり”も生まれています。
“ゼロ廃棄”を目指すこの挑戦は、気候変動時代における農業の新しい循環モデルの一例といえそうです。
Grean Loop編集部コメント
規格外野菜の活用はこれまでも注目されてきましたが、くるくるやっほーの取り組みは「加工」という形で持続可能性と経済性を両立させている点が際立っています。特に蒸留酒やジェラートのように、保存性が高く付加価値のある商品へ転換する発想は、全国の農業現場にとっても大きなヒントになるでしょう。
出典
PR TIMES(2025年8月21日掲載)
「一つも捨てない農業」で未来を変える~規格外とうもろこしを“ゼロ廃棄”で活かす6次化プロジェクト~
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000007.000148152.html
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