農業ニュース

迫る食料危機!消費者を担い手に育てる「米づくり道場」の挑戦

※本記事は、マイナビ農業(2025年8月19日掲載)
「迫る食料危機! 消費者をお米づくりの担い手として育てる新たな取り組みへの挑戦【畑は小さな大自然vol.116】」
(https://agri.mynavi.jp/2025_08_19_356429/)を参考に、Grean Loop編集部が再構成・解説したものです。

近年、異常気象や災害、国際的な食料市場の不安定化によって、日本の食卓は大きなリスクにさらされています。一方で農業現場では高齢化と担い手不足が進み、食料自給率向上の道筋は見えません。

そんな中、農家の二代目であり「暮らしの畑屋」として活動するそーやん(橋口創也)氏が、消費者自身を「お米づくりの担い手」に育てる新たな試みを始めました。

食料危機の背景にある2つの要因

  • 気候変動:温暖化や異常気象、災害の頻発による生産リスク。

  • グローバル依存:国際市場に左右される食料供給。

これらが一時的ではなく、今後さらに深刻化することが懸念されています。

自分たちの食べ物は自分たちで

米騒動を機に、そーやん氏は「食料は地域で作り、地域で支える」という小規模自給の重要性を再認識。農を通じた心身の健康や地域の助け合い文化を取り戻すことが不可欠だと訴えます。

最優先は「お米の自給」

マイナビ農業記事より引用

米は日本の気候に適し、貯蔵性・栄養性に優れた主食作物。そーやん氏の父は40年以上にわたり無農薬栽培を続け、地域農家の苗づくりや収穫作業を担ってきました。しかし、その役割を引き継ぐ人材が不足しており、地域全体の米づくりが危機に直面しています。

「米づくり道場」でアマチュア農家を育成

「米づくり道場」では、年間消費量(約60kg)の米を自分で育てる技術を学ぶことを目的とし、8回の講座を通じて苗づくりから収穫までを体験できます。初年度は6組が参加し、定員を超える申し込みがありました。
兼業農家や都市部住民を含めた“アマチュア農家”を増やす取り組みを続けています。

お米づくりが育む「地域の豊かさ」

かつての農村社会では「結(ゆい)」と呼ばれる助け合いが田んぼを中心に築かれてきました。田植えや収穫は共同作業で行われ、それが地域文化や祭りを支えていたのです。

現代では農業が単なる産業として軽視されがちですが、本来は精神的・文化的な豊かさを育む営みでした。そーやん氏は「何をしてよいかわからない都市部の人たちの受け皿を少しずつ作れたらよいな」と話しています。

Grean Loop編集部より

食料危機に立ち向かうには「生産者」だけでなく「消費者」も参加できる仕組みづくりが不可欠です。家庭菜園や農体験を超えた「アマチュア農家」の育成は、地域社会の resilience(しなやかさ)を高める有効な一歩と言えるでしょう。

引用元
マイナビ農業(2025年8月19日掲載)
「迫る食料危機! 消費者をお米づくりの担い手として育てる新たな取り組みへの挑戦【畑は小さな大自然vol.116】」
https://agri.mynavi.jp/2025_08_19_356429/

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