※本記事は、農業協同組合新聞(JACOM)2025年8月18日掲載
「農水省『環境負荷低減の見える化システム』クボタ『KSAS』と連携」
(https://www.jacom.or.jp/nousei/news/2025/08/250818-83832.php)を参考に、Grean Loop編集部が再構成・解説したものです。
環境配慮型農業の「見える化」がさらに身近に
農林水産省は、農産物の環境負荷低減を消費者にわかりやすく伝える「環境負荷低減の見える化システム」を、クボタの営農支援システム「Kubota Smart Agri System(KSAS)」と連携しました。これにより、KSAS利用者は簡単に「みえるらべる」(環境配慮ラベル)を取得できるようになります。
「見える化システム」とは?
同システムは、農産物の生産段階で発生する温室効果ガスの排出量・吸収量を自動算定し、等級と登録番号を付与する仕組みです。
2025年3月に農水省が開発
6月から農業データ連携基盤(WAGRI)のAPIとして提供開始
「農産物の温室効果ガス簡易算定シート」を基に設計
営農管理アプリと連携することで、従来必要だったExcelでの入力やメール報告が不要となり、算定や報告が自動化されます。
KSASとの連携で実現するメリット
クボタの「KSAS」は、農地情報や作業履歴、収穫実績、農業機械の稼働データを一元管理できる営農支援システム。今回の連携で追加された新機能「みえるらべる取得」により、米生産者(温室効果ガス削減貢献のみ対象)は以下のメリットを得られます。
登録番号取得の手続き時間を短縮
Excelシート記入の負担軽減
環境配慮型農業への取り組みを消費者にアピールしやすくなる
編集部コメント(Grean Loop編集部)
環境配慮や脱炭素の流れが加速する中で、農業分野でも「見える化」の重要性が増しています。今回のように、既存の営農支援システムと国の仕組みが連携することで、現場の負担軽減と普及拡大が期待されます。今後は米以外の作物への対応拡大や、消費者への情報発信の仕組みづくりも注目されます。
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