農業ニュース

スマート農業の現場に迫る JA全農岐阜が実演会開催、キャベツ栽培で可変施肥を活用

※本記事は、農業協同組合新聞(JACOM)2025年8月6日掲載
「スマート農業技術の実演会開催 キャベツ栽培で可変施肥に活用 JA全農岐阜」
(https://www.jacom.or.jp/noukyo/news/2025/08/250806-83744.php)を参考に、Grean Loop編集部が再構成・解説したものです。

実演会でスマート農業の現場を紹介、水田の有効活用とキャベツ栽培の推進へ

データに基づき可変散布が可能なブロードキャスタ(左)、「ザルビオフィールドマネージャー」の機能を解説。農業協同組合掲載ページより引用

JA全農岐阜は2025年7月25日、岐阜県養老町にてスマート農業技術の実演会を開催。最新技術による可変施肥の実演を通じて、約40人の参加者に対し“次世代農業”の可能性を示しました。

この取り組みは、岐阜県、JAにしみの、JA全農岐阜が連携して進めているもの。水稲主体の農家が水田を有効活用し、所得の向上と安定を目指す中で、加工・業務用キャベツの栽培を普及させる狙いがあります。

ザルビオとブロードキャスタの連携で“地力を見える化”

実演の現場では、キャベツ定植前のほ場において、衛星画像解析を活用する「ザルビオフィールドマネージャー」と連動可能な肥料散布機「ブロードキャスタ」を用い、地力に応じた可変施肥を実施。
この技術により——

  • 施肥の最適化:必要な場所に必要な量だけ施肥

  • 品質のばらつき軽減:生育差が縮まり、全体の収量や品質が安定

  • コスト削減:過剰施肥を防ぐことでコストダウン

といった成果が期待されています。

Grean Loop編集部コメント

高齢化や人手不足の加速が止まらない中で、スマート農業の現場導入が着実に進んでいます。今回のように“既存の水田”をキャベツ栽培に転用しつつ、ICT技術で高付加価値を実現する動きは、地方農業の持続性を支える重要な一歩です。

「地力を可視化して施肥を最適化する」という考え方は、環境負荷の低減にも直結するため、今後の農業の“標準技術”になる可能性も秘めています。

出展

農業協同組合新聞(JACOM)2025年8月6日掲載
「スマート農業技術の実演会開催 キャベツ栽培で可変施肥に活用 JA全農岐阜」
https://www.jacom.or.jp/noukyo/news/2025/08/250806-83744.php

※本記事は公的資料や報道内容など、信頼できる情報をもとに構成されていますが、記載内容に誤りやご意見がございましたら、お手数ですが下記よりご連絡ください。
また、記事内容に関するご質問・情報提供・削除依頼なども、お問い合わせフォームにて受け付けております。
関係者様・メディア関係者の方も、お気軽にご連絡ください。
Grean Loop編集部|お問い合わせフォームはこちら

関連記事

コメント

この記事へのコメントはありません。

TOP