※本記事は、日本農業新聞「農家の特報班」(2025年8月6日掲載)
「高温・渇水アンケート 8割が『生産量減る』」
(https://www.agrinews.co.jp/news/index/323937)を参考に、Grean Loop編集部が再構成・解説したものです。
生産者の8割「生産量が減る」 今夏の異常気象が直撃
日本農業新聞「農家の特報班」が実施したアンケートで、全国の農家から高温と渇水による影響が多数報告されました。回答者112人のうち、84人(約8割)が「生産量が減る」と回答。中でも43人は「大幅に減る」としており、農産物全体に深刻な危機が及び始めています。
水稲農家は水不足、園芸農家は日焼け被害が顕著
各地の声を紹介します:
福岡県・60代兼業農家:「山間部でため池の水がなく、田が水不足」
山形県・60代兼業農家:「水路が干上がっている。川から水をポンプで引き上げても足りない」
熊本県・40代水稲農家:「白未熟粒や収量減が懸念される」
水稲は出穂期に向けて水が必要な時期に入り、各地で水源不足が生産に直接影響しています。
園芸・果樹も甚大な打撃
愛媛県・40代専業農家(メロン・トマト):「高温でメロンの葉が茶色に変色し、実が日焼け。収穫量の半分、約500玉が出荷できず」
岡山県・70代果樹農家(シャインマスカット):「数房が日焼け。今年初めて散水機を導入し被害は抑えられたが、高温が続けば不安」
特に施設園芸では、資材費の高騰も経営を圧迫し「収量減と資材高騰が重なり、かつてない危機」という声も。
編集部コメント(Grean Loop編集部)
今回のアンケートはLINE上の呼びかけによる任意回答で、全国40都道府県からの生の声が寄せられました。特定の作物に限らず、米・野菜・果樹・畜産にまで幅広い影響が出ており、まさに農業全体の危機といえます。
今後は気象に対応した栽培技術の導入や、設備投資の支援策などが一層求められる状況です。
出展
日本農業新聞「農家の特報班」
『高温・渇水アンケート 8割が「生産量減る」』
掲載日:2025年8月6日
URL:https://www.agrinews.co.jp/news/index/323937
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