2025年8月4日公開
※本記事は、マイナビ農業掲載(2025年8月4日)
「舞台ファームが神明HDと業務提携 “食と農”の持続可能なシステム構築へ」
(https://agri.mynavi.jp/2025_08_04_346672/)を参考に、Grean Loop編集部が再構成・解説したものです。
業務提携で“食と農”の未来へ——日本最大級の農業法人が挑む
2025年7月29日、グループ売上高約61億円を誇る株式会社舞台ファーム(本社:宮城県仙台市)は、米の流通に強みをもつ株式会社神明ホールディングス(神明HD)との業務提携を発表しました。両社は、「食」と「農」をめぐる持続可能な仕組みづくりを目指し、新たなステージに乗り出します。
注目は「営農型ソーラーシェアリング」——日本最大級の実証施設も
舞台ファームが注力するのは、農地と太陽光発電を共存させる営農型ソーラーシェアリング。特に、次世代植物工場「美里グリーンベース」の隣接水田での設置は、日本最大級規模を誇ります。
この施設では、美里グリーンベースの電力の約78%を太陽光でまかないつつ、周辺農家や地域への供給も視野に入れています。今回の提携により、神明HDの米作りノウハウと販路を活かした共同実証が進められ、新たな「営農モデル」として全国展開を目指します。
※営農型ソーラーシェアリング…農地に太陽光パネルを設置し、農業と発電を両立させる取り組みのこと
5つのキーワードで見る“持続可能な農業”への挑戦
種子提供と販路支援:高温障害に強い品種による気候変動への対応。
施設栽培×広域流通:美里グリーンベースの全国展開と神明HDのネットワーク融合。
人材育成と派遣:農業現場の支援や後継者育成の強化。
農業再生・事業継承支援:経営改善や事業承継を支える支援体制の構築。
スマート農業の普及:電力をキーとした先進技術の導入と効率化。
代表のコメントに見る未来像
舞台ファーム 代表取締役社長・針生信夫氏は、次のように語ります。
「神明HDは、米分野における確かな知見と実績、豊富な専門性を有するとともに、市場流通を核とした青果流通ネットワークを構築しています。一方、舞台ファームは高温障害に強い多収穫品種『にじのきらめき』の種子生産や、『美里グリーンベース』を始めとする施設栽培等に取組んでおり、両者の取り組みは極めて親和性が高いと感じております。今後は両社の強みが生み出す化学反応を全国へ広げ、革新的な取り組みを加速させることで持続可能な農業の実現と日本の食料安定供給に向け、なお一層邁進してまいります」
編集部コメント
「ソーラー発電 × 農業 × 人材育成」の融合モデルは、今後の農業の可能性を大きく広げる試金石です。大規模法人と流通企業の提携が、地域農業の未来にどのような影響を与えるのか、今後も注目が集まります。
引用元:
マイナビ農業(2025年8月4日)
https://agri.mynavi.jp/2025_08_04_346672/
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