※本記事は、PR TIMES掲載（2025年7月25日）
「2040年に向けたスマートビレッジ構想 新型ハウス×新しい生産体制×スマート農業を実証するルートレック・ファーム第二圃場の運営開始」
（https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000032.000060692.html）を参考に、Grean Loop編集部が再構成・解説したものです。
農業人口が3分の1に？──2040年問題に挑む“次世代農場”
日本の基幹的農業従事者は、2023年の116万人から2040年には36万人まで激減すると予測されています（※農水省・日本農業研究所調査）。この“農の危機”に対し、川崎市の株式会社ルートレック・ネットワークスは「スマートビレッジ構想」を掲げ、持続可能な農業のモデル構築に挑んでいます。
その実証拠点となるのが、長崎県壱岐市に誕生した自社圃場「ルートレック・ファーム２」です。
ルートレック・ファーム２の革新要素
1. スマート農業の頭脳「ゼロアグリPlus」
AI制御によって水やり・施肥を自動化し、ハウス内の環境まで最適化する「ゼロアグリPlus」を導入。全国の施設園芸で主流のパイプハウスに対応し、かん水・施肥の“地中”から、温度・湿度・CO₂といった“地上部”まで、総合管理を実現します。
2. 新型ハウス「NNハウス」で夏も快適に
農研機構と香川県農業試験場が開発した「NNハウス」は、建設用の足場資材を活用。通気性が高く、高温期でも外気温に近い環境を保てるため、暑さに弱いアスパラガスの栽培に最適です。台風にも強く、資材調達も容易で施工も簡単という、実用性に優れた次世代ハウスです。
3. 高畝×片流れ方式で軽労化を実現
従来の平畝（ひらうね）に比べ、今回の“片流れ式高畝”では通路幅を確保しやすく、作業効率が大幅に向上。防除や収穫の負担も軽減し、将来的なロボット化にも対応できる設計です。
4. 天敵×植物で「農薬ゼロ」へ──IPM実践中
スワルスキーカブリダニ（天敵）とスカエボラ（天敵温存植物）を組み合わせた総合防除（IPM）で、アザミウマ類・コナジラミ類の害虫対策も実証。化学農薬への依存を減らし、環境にも優しい持続型農業を目指しています。
現場のリアルと、これからの農業文化
アスパラガスは長年の経験が求められる作物で、新規就農者にとってはハードルが高い品目。しかし、ルートレックの取り組みでは、経験や勘に頼らずとも“誰でも管理できる”仕組みを構築しつつあります。
代表の佐々木伸一氏は「農業の文化的進化が、技術革新と同時に必要」と語ります。同社はこれまでに全国400拠点へスマート農業システムを導入してきた実績があり、その知見を活かしてルートレック・ファームを「農業の未来モデル」として位置付けています。
新規就農者にチャンスを、地域に未来を
今後は「ゼロアグリLite」などエントリーモデルの導入も含め、新規就農者が初期費用を抑えて導入しやすい体制を構築。アスパラガスのみならず、トマト・いちご・ピーマンなど、多品目対応の栽培ノウハウを活かして、スマート農業の民主化を進めていきます。
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編集部コメント
日本の農業が今、変わろうとしています。
ルートレック・ファーム２が描くのは「少人数で、データを活用し、持続可能に生産できる農業」。高齢化や人手不足に悩む地域の農家にとって、新たな選択肢を提示する希望の圃場になるのかもしれません。
■本リリースにおけるお問合せ先
株式会社ルートレック・ネットワークス
TEL：044-819-4711
E-Mail：mktg@routrek.co.jp
※出典：PR TIMES掲載（2025年7月25日）
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000032.000060692.html
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